馬門石(まかどいし)

古代天皇陵ひつぎ(石棺)にも使用されています。宇土市網津町馬門地区産出

馬門石使用の石棺

橿原市植山古墳(推古天皇陵墓)出土の(馬門石)石棺


馬門石とは

馬門石は、8〜9万年前に阿蘇山の噴火によって出来た火砕流堆積物の阿蘇熔結凝灰岩で、ピンク色を特徴とします。(現物は、やや柔らかくややもろいと表現したらよいか、普通思う石より加工しやすい、お地蔵さん工房では、これで各人の思い思いのお地蔵さんを製作している) 江戸時代に造られた日本最古の轟泉水道樋管を始め、眼鏡橋、石畳、鳥居、塀などに使われました。また、今から1500年〜1600年前の古墳時代には、現在の大阪府、奈良県、滋賀県などまで運ばれ、古墳の埋葬石棺として使われております。代表的な石棺としては、なんと歴代天皇の石棺として、第26代継体天皇、第33代推古天皇のものが検証されており、また、有力豪族などにも使用されています。運搬手段については明らかではありませんが、およそ700キロ以上もの距離を運ばせた、そのエネルギーは何だったのか、興味のあるところです。
    (詳しくは、教育委員会の高木恭二氏の論文を参考されたし)
              (広報うとbW54の「故郷遺産」を参照)


阿蘇熔結凝灰岩(馬門石)の分布(黒塗りつぶし部分)と、日本の馬門石石棺使用分布図
 (宇土市教育委員会・高木恭二氏の研究資料より)



リンク

●江戸文化in熊本 馬門石 阿蘇ピンク石…細川藩の御用石
●馬門石物語 田口市長投稿 (全国市長会機関紙「市政」記事)
●馬門石はなぜ赤い 宇土高校地学部
●石橋紹介(熊本国府高等学校パソコン同好会)
●船場川眼鏡橋(視線の旅人21)石橋について色々あり
●轟水源・石管(あじこじ九州)
●馬門石石碑(轟水源)
●馬門石でお地蔵さん(宇土市コミュニティハウス)
●馬門石で骨壷なんて商売してるトコもあります(西広)
●「わらべ地蔵」  馬門石に可愛いお地蔵さんのイラスト
●大王のひつぎ 海王の製作過程(志賀島の藤田造船所
●「大王のひつぎを運ぶ航海実験」馬門石石棺 広報うと連載
●千人で運ぶ大王の石棺 高槻市イベント
●大王と海 読売新聞西部本社九州発「大王のひつぎ実験航海」連載
@【九州発】 「大王のひつぎ」実験航海
A【九州発】 「大王のひつぎ」実験航海
B【九州発】 「大王のひつぎ」実験航海
C【九州発】 「大王のひつぎ」実験航海

☆馬門石石棺研究資料

「大王のひつぎ海を渡る」第7回九州前方後円墳研究会:第1回石棺文化研究会
2004年6月19日宇土市民会館における発表資料
教育委員会に在庫あり(価格1000円)

☆馬門石ガイドブック

古代から現在までの馬門石の歴史が分かるこのマップは、市役所や教育委員会文化振興課で無料配布しています。ぜひご活用下さい。詳しくはココ (平成17年5月現在)

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